道中奉行について

五街道や主要街道を管轄する道中奉行は独立した役職ではありません。大目付に追加される役目(加役)として始まり、後に勘定奉行も加役として任じられるようになります。『武鑑』には「御道中奉行」として記載され、「大御目付ヨリ一人、御勘定奉行ヨリ一人兼役」と注記が確認できます。下記に『柳営補任』の記載から推定した幕末期(嘉永~慶応)の就任者を列挙します。

大目付からの加役

深谷盛房(弘化2年5月14日~嘉永7年6月20日)

柳生久包(嘉永7年6月25日~安政3年6月19日)

堀利堅(安政3年6月29日~安政5年2月30日)

土岐頼旨(安政5年3月5日~安政5年5月6日)

遠山則訓(安政5年5月12日~万延元年12月15日)

平賀勝足(万延元年12月25日~文久元年7月21日)

大沢乗哲(文久元年7月~文久2年7月6日)

駒井朝温(文久2年7月25日~文久2年8月24日)

岡部長常(文久2年閏8月2日~文久3年7月12日)

松平正之(文久3年7月13日~文久3年8月13日)

大久保忠恕(文久3年8月13日~元治元年6月17日)

神保長興(元治元年6月23日~慶応2年10月24日)

勘定奉行からの加役

久須美祐明(弘化2年3月24日~嘉永3年7月8日)

池田頼方(嘉永3年7月~嘉永5年3月30日)

一色直休(嘉永5年4月1日~嘉永5年7月10日)

本多安英(嘉永5年7月12日~安政5年11月26日)

佐々木顕発(安政5年12月~安政6年2月2日)

大沢乗哲(安政6年2月10日~安政6年9月10日)

山口直信(安政6年9月12日~万延元年12月15日)

酒井忠行(万延元年12月~文久2年閏8月25日)

根岸衛奮(文久2年閏8月25日~文久2年11月26日)

都筑峯暉(文久2年12月7日~文久2年12月18日)

一色直温(文久2年12月18日~文久3年12月29日)

都筑峯暉(文久3年12月29日~元治元年3月14日)

木村勝教(文久3年12月29日~元治元年7月13日)

有馬則篤(元治元年5月14日~元治元年11月22日)

根岸衛奮(元治元年11月22日~元治元年12月21日)

井上清直(元治元年12月21日~慶応元年9月2日)

小栗政寧(慶応元年10月16日~慶応4年1月28日)