宗門改について

江戸幕府は島原の乱後にキリシタンの捜索、摘発、強制改宗をさせる宗門改を制度化し、専任の宗門改役を設置します。当初は大目付を務めていた旗本が任じられ、後に作事奉行を務めていた旗本も任じられます。これらの事例から、宗門改役には大目付作事奉行から各1名が加役として任じられるようになります。『武鑑』には「宗門御改」として記載があり、「大御目付ヨリ一人、御作事奉行より一人兼役」と注記が確認できます。下記に『柳営補任』の記載から推定した幕末期(嘉永~慶応)の就任者を列挙します。

大目付からの加役

堀利堅(弘化4年4月10日~安政3年6月29日)

跡部良弼(安政3年7月13日~安政3年11月18日)

井戸覚弘(安政3年11月18日~安政5年1月27日)

土岐頼旨(安政5年2月2日~安政5年3月5日)

遠山則訓(安政5年3月5日~安政5年5月12日)

田村顕彰(安政5年5月12日~安政5年8月6日)

伊沢政義(安政5年10月16日~文久3年9月10日)

溝口直清(文久3年10月1日~元治元年5月26日)

神保長興(元治元年5月30日~元治元年6月23日)

永井尚志(元治元年6月23日~慶応元年5月6日)

作事奉行からの加役

篠山景徳(弘化3年12月~嘉永5年12月27日)

田村顕彰(嘉永5年12月28日~嘉永6年10月8日)

遠山則訓(嘉永6年10月13日~安政4年2月24日)

中川忠潔(安政4年3月2日~安政4年11月6日)

大沢乗哲(安政5年1月13日~安政5年11月30日)

岩瀬忠震(安政5年12月20日~安政6年8月27日)

関行篤(安政6年9月18日~安政6年11月4日)

松本穀実(安政6年11月6日~文久2年7月5日)

有馬則篤(文久2年10月20日~文久2年12月11日)